生前整理の進め方と60代から始める仕分けの順番を解説する記事のアイキャッチ。片付いた和室に整然と積まれた無地の段ボール箱と軍手、折りたたんだ台車

【2026年最新】生前整理の進め方|60代から始める仕分けの順番

※本記事はプロモーションを含みます

押し入れの上段に何が入っているか、扉を開けずに言えるでしょうか。生前整理は、その「思い出せない」を自分の手で減らしておく作業です。元気なうちに手を付ければ、残す物も手放す物も自分の判断で決められます。

結論から言うと、迷わずに進めるコツは順番を先に固めてしまうことにあります。判断が軽い物から重い物へ——消耗品、衣類、書籍や趣味の物、家具や家電、写真や手紙、そして書類と貴重品。この並びで一段ずつ動かせば、序盤で手が止まって全体が動かなくなる展開を避けられます。この記事で扱うのは手順のほうで、費用の目安は生前整理の費用相場をまとめた記事に分けています。

執筆:カタヅケナビ編集部

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結論|生前整理の進め方の要点を先に

この記事の要点

  1. 仕分けは「判断が軽い物→重い物」で並べる。消耗品から始めて、書類と貴重品で終える
  2. 一度に全部やらない。1日1カテゴリで区切り、終わりの位置を決めてから手を動かす
  3. 家族に渡すのは物だけではない。「持ち物と契約の一覧」を並行して作っておく
  4. 値が付きそうな物は処分に回す前に買取を検討し、かかる費用と相殺できないか確認する

判断が軽い物から重い物へ並べる

同じ「片付け」でも、消耗品を捨てる判断と、家族写真を残すかどうかの判断ではかかる時間がまるで違います。重い判断を先頭に置くと、そこで止まったまま次に進めません。だから軽いほうから並べます。

段階 対象になる物 判断の軸 この段階のゴール
1 消耗品・食品のストック・日用品 期限と残量 期限切れと重複を出し切る
2 衣類・靴・バッグ 今の生活で袖を通すか 手持ちの量を目で見て把握できる状態にする
3 書籍・趣味の物・コレクション もう一度開くか、譲る相手がいるか 残す枠(棚一段など)を決めて、その枠に収める
4 家具・家電 今の暮らしの動線に要るか 運び出す物の大きさと数を確定させる
5 写真・手紙・記念の品 誰に残したいか 残す分をまとめ、置き場所を家族に伝える
6 書類・貴重品 契約が今も生きているか 一覧にして、保管場所を共有する

1から3までは自分ひとりでも動かせる範囲です。4以降は運び出しの人手や、家族との相談が絡んできます。前半で物量を減らしておくほど、後半で相談する対象が絞れる——この形を作るための順番だと考えてください。

作業前に準備しておくもの・決めておくこと

いきなり押し入れを開けると、出した物の置き場がなくて部屋が散らかっただけで終わります。道具と決めごとを先にそろえます。

着手前にそろえるもの・決めること

  • 段ボールと養生テープ、中身と行き先を書き込む油性ペン
  • 軍手とマスク。長くしまい込んでいた場所を開けるので換気もしておく
  • ゴミ袋(自治体の指定袋があるならその袋)
  • 「残す」「手放す」「保留」の置き場所を、床に3か所つくる
  • 保留の見直し日を決めておく(付箋に日付を書いて箱に貼る)
  • 家族の誰に、何を確認するのかを先に書き出す
  • 粗大ごみの申し込み方法と受付品目を、住んでいる市区町村のページで確認する

一度に全部やらず、1日1カテゴリで区切る

1日で終わらせようとすると、途中で疲れて「残す」の山だけが大きくなります。区切り方はシンプルで、その日に触るカテゴリを一つだけ決めるやり方です。今日は洗面所のストック、次は玄関の靴、その次はタンスの引き出し二段。終わりの位置を先に決めておけば、体力の残り具合で判断がぶれることも減らせます。

やり残しが出ても、翌週の同じ曜日に次のカテゴリへ進めば全体は前に動きます。カレンダーに「衣類」「本」と書き込んでおくと、家族も手伝える日を合わせやすくなります。

「持ち物と契約の一覧」の作り方

生前整理でいちばん残しておく価値があるのは、実は物ではなく情報のほうです。物の仕分けと並行して、家族が後から探さなくて済む一覧を1枚作ります。書くのは「どこに何があるか」だけで十分です。

  1. 取引のある金融機関の名前(支店名まで。残高は書かない)
  2. 加入している保険の会社名と、証券をしまってある場所
  3. 毎月引き落としのある契約(通信、定額サービス、新聞など)
  4. 電気・ガス・水道の契約名義
  5. 貸金庫やトランクルーム、人に預けている物
  6. 携帯電話やパソコンの中で、残したいデータの在りか
  7. 形見として渡したい物と、渡したい相手

一覧に書かないこと・踏み込まないこと

  • 暗証番号やログインパスワードそのものは一覧に書かない。保管の方法は別に決める
  • 相続の配分や遺言の書き方は、この一覧の役割ではない。弁護士・司法書士・税理士といった専門家に相談する
  • 一覧を作ったこと自体を家族に伝えておく。置き場所が共有されていないと1枚の紙は見つからない

写真で状況を伝えて見積もりのブレを減らす

仕分けが4段階目に入ると、自分では運び出せない大型の家具が残ります。ここで業者に相談することになりますが、電話で「タンスと本棚があります」と伝えても、相手には量も搬出の条件も見えていません。伝わらないまま出てきた金額は、当日に前提が変わって動きます。

手間をかけずに精度を上げる方法が写真です。次の6か所をスマートフォンで撮って、相談の連絡にそのまま添付してください。

撮る場所 写し方 相手に伝わること
部屋全体 入口に立って、奥の壁まで入る引きの1枚 残っている家財のおおよその量
押し入れ・納戸 扉を開け、上段と下段の両方が見える角度 外からは見えない場所の物量
大型の家具・家電 正面と側面。型番のシールが読める寄りも1枚 大きさと、解体が要るかどうか
玄関から道路まで 通路の幅、段差、階段の有無がわかる位置 搬出経路の条件
家の前の道路 車を停められそうな場所を含めて トラックを寄せられるか
物置・庭・ベランダ 置いてある物が全部フレームに入る位置 屋外にも対象があること

同じ写真を複数の相談先に送るのがポイントです。前提がそろっていれば、返ってきた見積もりを並べたときに初めて比較として意味を持ちます。片付け全体をどの順番で動かすかは不用品の片付けの進め方をまとめた記事で整理しているので、依頼の前に流れを掴んでおくと相談もしやすくなります。

対応してくれるサービス

手放すと決めた物の中に値が付きそうな物があるなら、処分に回す前に買取を検討する余地があります。買取や譲渡の相談先として名前が挙がるのが、遺品整理110番、コメ兵、ジモティーです。この記事でどれか一つを推すことはしません。対応している品目、エリア、申し込みから査定までの流れは各公式サイトの案内に書かれていて、自分の持ち物と地域に合うかどうかは、その案内を読まないと判断できないからです。

公式サイトで確認しておきたい主な項目

  • 対応している品目に、自分が手放したい物が含まれているか
  • 対応エリアと、どの受付方法に対応しているか
  • 申し込みから査定までの流れと、必要な日数
  • 査定や見積もりに費用がかかるか、断ったときの扱い
  • 買取にならなかった物をどうするか
  • 当日に用意しておく書類(本人確認書類など)
  • 買取分を処分費から差し引くのか、別に受け取る形になるのか

「高価買取」「手数料無料」といった文言を見かけたら、それは各公式サイトの表現として受け取ってください。但し書きまで読んだうえで、自分の条件に当てはまるかを見ます。買取の金額は品物の状態や時期、需要で動くもので、あらかじめ保証されるものではありません。だからこそ一社で決めず、条件の合いそうな複数社に声をかけて比べる形が現実的です。処分と買取をどう組み合わせるかは買取を併用するときの進め方をまとめた記事で扱っています。

気をつけたい注意点

進める前に頭に入れておきたいこと

  • 家族に相談せずに処分を進めない。手放した物は戻りません。特に写真や記念の品は、渡す相手がいる可能性を確認してから判断します
  • 訪問での買取は、その場で決めずに考える時間を取る。契約や勧誘のやり方に不安を感じたときは、国民生活センターの相談窓口に相談できます
  • 書類と貴重品は最後に回す。序盤で出てきても「保留」の箱に入れ、まとめて判断したほうが漏れが出ません
  • 体調と天気を優先する。ほこりの多い場所を開ける日は換気して、途中で休む時間を挟みます

この進め方が合う場面・別の手を考えたい場面

1日1カテゴリで進めるやり方が合う場面

  • 自分の物を自分で判断できる状態で、いつまでという期限が決まっていない
  • 家族が遠方にいて、手伝いに来られる日が限られている
  • 量が読めず、一気に始めると途中で止まりそうだと感じている

別の進め方を検討したい場面

  • 引っ越しや家の売却の日程が決まっていて、そこから逆算する必要がある
  • 2階や物置からの運び出しに人手が足りない
  • 長時間の作業が体調の面で難しい

後者に当てはまるなら、仕分けだけ自分で進めて、運び出しは依頼する形に切り替える選択肢があります。全部を自力でやるか、全部を任せるかの二択で考えないほうが動きは軽くなります。

よくある質問|生前整理の進め方

生前整理は何から始めればいいですか。
消耗品からです。台所や洗面所のストック、期限のある食品、使いかけのまま増えた日用品。判断に迷いが少ない場所から手を付けると、最初の1回で「一区切りついた」という状態を作れます。押し入れや書類を初日に開けるのは避けてください。
家族に手伝ってもらったほうがいいですか。
判断は本人、運び出しは家族、という分け方が動かしやすいです。残す物を本人以外が決めてしまうと、あとから確認のやり直しになります。当日に家族がいなくても、残す物に印を付けておけば作業は進められます。
売れそうな物が出てきたらどうしますか。
処分に回す前に相談先を調べてください。遺品整理110番やコメ兵、ジモティーといった選択肢があり、対応品目や申し込みの方法は各公式サイトで案内されています。金額は品物の状態や時期によって動くので、複数の相談先を比べてから決めるのが無難です。
エンディングノートも書いたほうがいいですか。
この記事の範囲で言えば、先に「持ち物と契約の一覧」を1枚形にしておくと、どこに何があるかを家族と共有する材料になります。相続の配分や遺言の効力といった話は、弁護士・司法書士・税理士などの専門家に相談してください。
保留にした物はいつ決めればいいですか。
保留の箱を作るときに「次にいつ見るか」をセットで決めます。日付を書いた付箋を箱に貼っておけば、その日が来たときに判断する対象がはっきりします。次の作業日を期限にしておく方法もあります。

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まとめ|生前整理の進め方

順番をもう一度置いておきます。消耗品、衣類、書籍や趣味の物、家具家電、写真や手紙、書類と貴重品。判断が軽いほうから重いほうへ、1日1カテゴリで区切りながら進めます。物を減らすのと並行して「持ち物と契約の一覧」を作っておけば、家族に渡すものが物だけで終わりません。

大型の家具が残ったら、6か所の写真を撮って複数社に同じ条件で相談する。値が付きそうな物は、処分の前に買取の相談先を見てみる。この二つを押さえておくと、後半の負担がだいぶ変わってきます。

手放す物の量が見えてきたら、次は買取と処分の組み合わせを決める番です。遺品整理110番やコメ兵などの公式情報で条件を確認する前に、確認する項目を整理しておくと相談が早く済みます。

買取を併用するときの進め方と確認項目を読む


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